こんにちは、pansいぬかいです。展示会に出展する立場になると、展示会施工会社から「出展準備はお済みでしょうか?」 とか 「出展の悩みはありませんか?」というような営業スパムメールが数社からたまに来ます。ある会社さんからは「デザイン~木工から経師仕上げまでトータルサポートできます、ご相談ください!」という内容。返事はしないけれど、「自社の製品は木工減らそう&切り替えていこう!という製品だから木工+経師仕上げはいらないし、レイアウトもLEDUPコンフィギュで簡単にできちゃうし」と心の中で回答してゴミ箱行きです。他社さんメールには、「オクタパネルにグラフィックを貼って、木工よりも安く、見栄え良く出来ますよ!」と書いてあったりします。まあ安くやりたい出展企業にはそのセールスでも良いのでしょうけれど、オクタのパネルにグラフィック出力したものを貼っても、結局そのグラフィックは全部ゴミになるでしょ! と。安くやるにはゴミをたくさん出してしまう施工でも仕方がない、という考えなのでしょう。もはや30年以上前の考え方です。 弊社はゴミを出さずに使いまわせる出展方法を提案しているんですけどねえ、なかなか施工会社さんには浸透してないみたいで残念です。
あと最近呆れたことと言えば、他社さんのファブリックライトボックスのカタログを見たときです。 そこにはあたかも昨年あたりに革新的なものが発売された!? と勘違いするような、「ユーザーさんはまだ何もこの製品の事を知らない」ことを前提に製品紹介している内容でした。弊社が国内でファブリックライトボックス/ファブリックコルトンを発売開始したのは2012年なので、そのカタログの内容は私から見れば10年前のものに映りました。出力プリンターを持っている会社が(中国から輸入した廉価な)ファブリックフレームを販売するケースはよくある事ですが、それにしては、出力も2mまでしか出来なかったり(笑。まるでファブリックフレームを使ったら2m幅以内しか出来ません!と言っているように勘違いしそうです。A1やB1サイズではファブリックフレームの本当の良さは発揮できません。つなぎ目がいらないサイズだからです。多くの出力会社さんが持っているプリンターで出力可能なサイズだからです。
紙やアクリルでは出来なかった事というのは、大判サイズでもつなぎ目が無いということ。これは今までなかった手法で、布=ファブリックを使うからこその利点と言えます。そしてハードウェアがよく分からない会社さんの”誤解”としてあるのが、「サイドライトは明るくない」という認識です。確かに、ノーブランドで長く使っていると黄色くなってくるような大陸LEDを使っていたらどんなに球数入れても明るくはありません。ですが、弊社製品のようにドイツOsramのチップを使えば明るさは十分です。これは並べてみたことがある人は一目瞭然なのですが、比較対象がないのであれば仕方ありません。安い方を採用するしかないのでしょう。たまに展示会場に行った時に見かけるファブリックを使ったレンタル・リースのファブリックライトボックスも、「暗くてクレームしたくなる」ものが多いことに驚きます。あれをブースや店舗に導入されたら、設計者や出展企業は「もうコリゴリ」と思ってしまう可能性もゼロではありません。最後に、ファブリックを使ったものにも弱点はあります。水には弱いことです。防炎材が入っている影響で水に濡れるとシミになってもう回復不可能です。
シワはスチームアイロンでなんとかなる場合が多いですが、水だけは気をつけてください、以下の写真のようになってしまいますから。こうなったしまったら再出力必須です。*畳んで運べる昇華転写出力の場合です。畳めないUV印刷は水には強いです。