販促品素材のリサイクル事情

こんにちは、pansいぬかいです。少し景気が良くなり広告宣伝予算が増えると展示会やイベントでの造作物はシェイプ(形や表現)優先となりマテリアル(素材)は優先されなくなる傾向にあります。特にアジアはそうです。作ったものを再現不可能な状態にまで壊します。展示会最終日の撤去を経験した事がある方ならお分かりになるでしょう。ですが、サプライヤー側、いえいえ本当は発注側としては、リサイクルやリユースも考えて欲しいのです。特に金属やガラスなどに比べて、リサイクル率が低い「プラスチック」は極力使うのを減らす傾向にしないといけません。 アメリカの米国科学振興協会が発行するScience Advancesの昨年の記事によると、プラスチックのリサイクルはたったの9%. 大部分の79%は埋め立て処分されたか、または海洋などの自然環境に破棄されたそうです。その量、約57億トン!! 昨今のプラスチック製ストロー廃止の記事も頷けます。(もはや遅すぎ?)

欧米で生まれたファブリックテンションシステムはアルミニウムが主体です。アルミはリサイクル率40%の優等生。簡単にリサイクルできるそうです。

また、カーボンファイバーなどの炭素繊維もリサイクルする専門会社があります。カーボンやグラスファイバーが主素材のペンギンシステムを販売する立場としては本当にありがたい事です。(ペンギンシステムが大量に廃棄されることは無いと願うのですが)

ちょうど5年前の7月にも同じような記事をこのブログで書いていました。「木工を減らそう運動」というタイトルで、木工造作が多い日本の展示会にお怒りでした(笑。

5年経った今でもこんな記事を書いているのは、中国からやってきた安いプラスチック製の販促品や什器類が多く国内販売されており、それらは減るどころか増えているからです。笑ってしまうのは、それに対して購入したお客さんが、「すぐ壊れる!」とクレームしている事です。プラスチック製は壊れたらまた新しいものを買う、というお約束です。接着剤でも上手に修理出来ません。

プラスチックをたくさん使った販促什器類は安くはあれども、あまり他には良い事が無いのです。