こんにちはPANSのいぬかいです。今月外資系グローバル企業様の本社移転のお手伝いをさせて頂きました。マルチフレームシステム=いわゆるテンションファブリックシステム=をお使い頂いたのですが、おそらく日本国内で最大サイズだと思います。ターポリンを四方スプリングでテンションを掛けて調整しながら取り付けする方法は一般的ですが、ターポリンは重く、スプリングできれいなテンションを作るのも時間がかかるので、きっと出力会社さんも取付会社さんも苦労されていると思います。
今回工事させて頂いたのは18mmの薄型がw=3200xh2400mm, 65mmLED内照式がw=3075xh2550の1枚ものでした。65mm用に使うLEDはベルクロタイプでメンテナンスも簡単なタイプです。壁面にペタペタと直付けします。直接LEDの板を壁面につけることで、重量が約22kg軽くなりました。大きくなればなるほどアルポリ板(アルミ複合版の事)も不要なのでLEDを直接壁面に取り付けするメリットが大きくなります。
では写真で実際にご覧下さい。 正面入り口ショールームの顔の部分:65mmLED仕様です。
事前にLED部分の壁面を白く塗って頂いてその上にLEDボードを取付しました。これによりグラフィックをつけたときLEDは反射してより明るくなります。壁面が黒または暗い色の場合は白く塗って下さい。今回w=3075xh2550の大きさに使ったLED板は25x25cmのものが99枚。写真をみると点灯させた時にちょっと一部LEDが欠けているように見えますが、それはコードをフレーム枠に収める前だったので、垂れ下がった配線コードが映り込んでしまっていたため。実際には1枚の板で3個LEDが死んでいただけでした。その板だけベルクロを剥がしてすぐにチェンジ出来るところが簡単でいいですね。
写真を見て頂くとおわかりと思いますが、この大きさなのにシワ1つありません。これは事前にフレームを仮組みし、ファブリック寸法を合わせるときに、ちょうどテンションがかかってシワも伸びるように計算をしているからです。現場ではフレームの溝にシリコンリップをはめ込むとき最後の隅の部分は “あ~もう入らないかも?!” というくらいギリギリで親指がちょっと痛くなるくらいに引っ張ってはめ込みます。そうすることで緩くなくピッタリと張ったテンションがかかります。テンションがかることでシワも伸びるわけです。
ガラス超しの為昼間は道路の反対側が写り込んでしまっていましたが、夜撮影するとこのようにかな~り目立って綺麗でした。この通りは半蔵門と麹町の抜け道でタクシーも一通りも多いので、皆さん立ち止まって眺めていました。
今回納品させて頂いたフレームは外側全て黒塗装しましたので、黒バックの壁面に取り付けるとより一体感が出たと思います。フレームにグラフィックファブリックを取り付けした時間は1枚=3分。 その早さに取付けを手伝ってもらった職人さんもビル運営会社様も一様に驚いていました。職人さんは、「もう今後普通のアクリルやフィルムパネルの仕事が嫌になりますよ~」と(笑。
dyson New Office 1Fは色々なイベントが出来るように広い空間が確保され、壁面には製品展示と映像が埋め込まれたオリジナル什器があります。1枚1枚は扉が開くようになっています。これは大手ディスプレイ会社さんが制作と取付けをされました。今回特大サイズでのマルチフレームご指名でちょっと緊張した仕事でしたが、納品後はご担当者にも社長様にも満足して頂けて ”評判いいですよお!やっぱりインパクトがあっていいですよね、グラフィックプリント入れ替えの年間ランニングコストも安いしホントにこれにしてよかったです” と言って頂けた事が嬉しかったですね♫
※上記写真はdyson様に許可を頂いて掲載しています。
最後にもう1枚。
下の写真はヨーロッパのT-Mobileへの実績写真です。T-Mobileはドイツテレコムの子会社ですから日本で置き換えるとNTTDoCoMoのショップだと思って下さい。こんな風に6Mロングのマルチフレームも普通に納品されています。 日本のキャリアショップも車メーカーショールームも近いうちにこうなるはずです!