日本のPOSを考える

こんにちは、pansのいぬかいです。

店頭販促物=point of sale = POS です。

コンビニやスーパーで普及しているPOSレジシステム(販売時点情報管理)と混同しそうになりますが、今回レジスターとかバーコードのお話は出てきませんのであしからず。

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「製品やサービスの購入地点、購入場所」がPOS。つまり売り場、買い場のロケーションの事を差しますが、弊社の扱うポータブルディスプレイはこの分野とは切っても切れない関係です。

昨今グラフィック出力品質の大幅な向上、プリント可能サイズの大型化によってアパレル、ドラッグストア、スーパーマーケットなどでも大型写真プリントを店内で見かけるようになってきました。 百貨店だけではなく、いろいろな産業・業種が店舗改装を行って時代の流れに沿った商品陳列やディスプレイを行う事は顧客囲い込みにおいて避けて通れません。

最初はルイヴィトングループを始めとするヨーロッパの有名ブランドショップからファブリックプリントの採用が始まりました。日本でも今年から採用の動きがあります。 マルチフレーム18mm/65mmLEDのようなシステムを採用する理由とメリットは明確で、「POSを意識しシーズン毎に大型グラフィックを簡単に交換するため」です。

では日本国内でグラフィックプリントを頻繁に交換する必要がありそうな場所はどこだろう・・・・?と考えてみました。 答えは「スーパーマーケット」 個人的な意見ですが、7年前にアメリカ西海岸、東海岸の大型スーパーマーケットを数件見たことがヒントになっています。オーガニックスーパーであるWhole Foods Marketでは開放感ある高い天井と、壁面にあった鮮やかな色の野菜や果物が購入意欲を後押ししてくれました。 壁面や高い天井を有効に使う方法を当時アメリカで見たのです。

ヨーロッパのスーパーマーケットでも昨今、少しずつファブリックプリントを簡単交換できるマルチフレームのようなシステムが採用されています。天井のオレンジの写真はマルチフレームのようなファブリックプリントシステムで、いとも簡単に交換が出来ます。

Europe_super

以下は現状の日本のスーパーの写真です。

01-super

02-super

このスーパーマーケットは中堅規模で、1年程前に全面改装され、天井高も10mくらいあります。たまに買い物に行く時、「この写真の入れ替えするの大変だろうなあ~」と思ってます。もしマルチフレームシステムのように、素人の店員さんでも脚立で簡単にグラフィックプリントが交換できたなら、当たり障りのない写真を1年間使い続けるよりも、旬な写真をテーマと季節に応じて入れ替えして運営した方が効果はあるように思うのです。

コストコなどの倉庫型大型激安ホールセールとは違ってスーパーマーケットにもセンスが必要。自分がアメリカのホールフーズ等で体験したように、適材適所の美味しそうでインパクトある大型写真は店頭販売物POSとして大きなウェートを占める時代になって来ています。そしてそれは、ファブリックプリントシステムを使えばローコスト運営が可能です。