展示会でLED-WALLを使う

こんにちは、pansのいぬかいです。

日本の展示会の場合、基本的にはレンタル会社さんから期間中システム部材を借りて骨組み又はブース全体を施工します。木工造作ならほぼ全て作って壊します。

欧米の場合、特にモーターショーの欧米メーカーを思い浮かべて頂ければ一番わかりやすいですが、「自社専用にディスプレイ会社に設計して作らせたものを自分達管理で保管し、それを1年以上使い回す」というやり方が中心です。

ではせめて、展示会ブースに必ず必要な壁面だけは欧米のやり方にしよう! という動きが日本の一部の進んだディスプレイ会社さんにはあります。出展企業が欧米企業またはグローバル企業である場合は特に提案が受け入れられやすいことでしょう。

★今回の課題★

”壁面を全てLEDの壁にしてそれは何度も使い回し=リユースしたい”

サイズが大きくなった場合グラフィックプリントの取り回しがポイントです。H=2.7mの壁面グラフィックが欲しい場合、wide = 6.0mをロールプリントする事は出来ますが、それを巻いて運ぶのは大変です。

下記の写真を見て下さい。

justdance

これはマルチフレーム65mmLEDを使った例です。 ”直接壁面にマウントして取付している” のでグラフィックは1枚ものでつなぎ目はありません。 LEDも壁に直取付け。 四角いフレームにグラフィックをはめているだけのシンプルバージョンです。

一方これを自立式にした場合。このような1枚のファブリックプリントを付ける事は現状では難しいです。自立式は縦フレームが必要なのでフレーム1つ1つのジョイント部分は4mmの光が当たらない部分が出てしまいます。 ↓のような感じに。

65mmWall

ですが、展示会に限って言えば自立式の方が使いやすくなる訳です。 理由は直接壁面にLEDやマルチフレームを固定する場合、前提として木工壁面が必要で、必然大工さんと電気屋さんが必要です。つまり人件費はかかります。加えて上記したようにグラフィックが巻いた状態でも2.7m幅あるとすると、運搬費用も・・・。 ちょっと大変ですね。

一方、自立式ならフレーム組立ての時に1フレームずつネジでジョイントしてあげるだけで完了。木工壁面も大工さんも電気屋さんも必要ありません。

そして、これらを何度もリユースするため、当然ケースが必要な訳ですがこれをきちんと保存できる木のケースも準備していますヨ。

woodencae

フレーム部分はこんな感じで選択肢が分かれます。 次にLED。

LEDは2種類あります。詳しくはこちらのpenguin websiteを御覧頂きたいですが、日本製のハイスペック版か、台湾製のスタンダード版か、です。

LED100-260

大きな違いは、LEDをどうやって取付けているのか、という部分。 スタンダード版はベルクロで貼れるので費用面含め、メンテナンスも簡単だと思います。

velcroLED

以上のように、施工を請け負う側、施工会社さんが使い回しを本気で考え、尚かつLEDの壁面が作れるという先進性・話題性を採択するのなら、もう十分に実現可能な時代になっております。