こんにちは、pansのいぬかいです。以前にバナースタンドやロールスクリーン用の「プリントメディアについて」という記事を書きました。この記事掲載から1年と4ヶ月が経過している訳ですが、いま「ペンギンバナー用にもロールスクリーンにも最適なプリントメディアは?」と聞かれたら明確な答えがあります。今日はその新メディア(30m or 50mロール)をご紹介したいと思いますので印刷機器を持って自社プリントされている企業様はご参考に。
単体で使っても連結ペンギンとして使っても、左右がカールせずに綺麗に品質よく見える新しいメディアは
POLYFlat(ポリーフラット)といいます。ヨーロッパのメディアで日本市場にはありません。実際のところ限りなく近い塩ビ遮光タイプのものは国内にもあったのですが、それはプリントテストした結果許容範囲外のカールが出てしまうのでした。 カールがひどくてくるっくるの天然パーマみたいになるとどういう悲惨な事になるかは・・・数年前に駅コンコースで撮影した下記の写真でお判りと思います。
ひじょーーーに残念です(涙。きちんとしたプリントメディアとプリント&加工方法であれば、こんな事にはならないはずなのに・・・。でも現実はこういう状態のものがプロラボさんからも納品されていると聞いています。 わたしから言わせて頂くと、それは全くプロではありませんし、第一製品がプリントされていたならば著しくその製品価値を下げる事になります。
新素材のPOLYFLATと、今日現在ペンギンバナー用の標準として使っているPOLYPETの違いを写真を見ながら検証しましょう。まずPOLYFLAT.
表面がつるつるで、凹凸がなく、とても薄いメディアです。ターポリンの半分くらいでしょうか?
そして下2枚がいま標準としているPOLYPET. ザラザラ感はないですが若干エンボスっぽくて固いメディアです。
夏なので?!2種のメディアの硬質度を団扇に例えると、A4にカットしたPOLYPETなら団扇としてもきちんと風がおきますが、POLYFLATの方はこしがあるという訳でもないので団扇としては機能しない、という感じでしょうか。 続いて並べて白色を見てみます。
上部が新POLYFLAT, カットした下がPOLYPET. POLYPETの方が漂白したような白に対して上のPOLYFLATは自然な白、という印象です。
このようなメディアに替えてゆく、進化させてゆくことのよい点。1つは強引に扱っても破れない、ということ。下の写真はユポ紙+ラミネートを標準としていた時代にお客様が強く上部ロッドを挿し込んだ為に破れた写真。こういう事故は起きなくなります。
それから「インドア用とアウドドア用」というように使い分けが必要ありません。この新POLYFLATは両方で使えます。雨が降ってもインクは落ちません。アウトドアペンギンでもOK. 両メディアともに裏側はストップライト仕様なので、裏側からのライトアップで透ける、という心配はありません。POLYFLATの方は(ちょっと専門的になりますが)、PETをPVCでサンドイッチしている、という素材です。つまりPVC/PET/PVCの3層構造。これが左右カールしてこない秘密素材。あ、書いちゃったのでもう秘密ではないですね(笑。
新規でクライアントさんにペンギンをご提案頂く制作プロダクションさん、ディスプレイ会社さん、バナー出力会社さんなどから ”うわさでPenguinっていいよ、って聞いたんですけど何が良いんですか?” とよく質問されます。そのお答えとして、10年前に作ったポスターの画像をココに公開致します。この3つの特徴がそのままセールスポイントとなります。