サイドライトの輝度とLEDの使い方

こんにちは、pansいぬかいです。イベント利用で聞かれる事はまずないのですが、店舗・施設への採用においては輝度や照度についての質問をよく受けます。そこで、「LEDモジュールの使い方と見え方の違い」について写真付きでご説明したいと思います。

盤面に均一な照度が欲しい場合、明るさを第一に考えた場合はスーパースリムLEDです。7000lm(ルーメン)、 1600cd/㎡(カンデラ)という数値です。 面全体にLEDを仕込むスーパースリムはこれで良いのですが、2辺や4辺で照らすサイドライトは、サイズによって照度が変わるので厄介です。

そこでサイドライトの場合は「1W=球140ルーメン」という数値を元に計算します。現在サイドライトのLEDモジュールは1つ増えて3種類あります。 あまり明るさを必要としない場所には廉価なTOSHIBA。標準はOSRAMの球を使った、8cmギャップとさらに明るい5cmキャップがあります。ギャップというのは球の間隔のことで、以下の写真の上が8cmの間隔のもの(こちらのタイプは3種の長さあり)、下が5cmの間隔のもの(こちらのタイプは2種の長さあり)です。

5cm8cm

さて、写真下の5cmギャップ200x20mmのモジュールは、8Wなので8 x140lm= 1120ルーメンがこの1本の明るさとなります。最新のサイドライト上代表には消費電力も入っていますので、その消費電力に140を掛けるとフレームのルーメン数値がでます。参考に5cmギャップを使ったD120の150x250cmのフレームは消費電力が120Wです。つまり明るさは 120×140 = 16,800ルーメン、となります。

また、LEDモジュールを長辺に入れるのか、短辺に入れるのか、の違いで明るさも当然変わってきます。(通常は長辺2辺に仕込みます)下の写真をご覧ください。

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左側フレームには短辺に、右側フレームには長辺に5cmGapのものを入れてあります。グラフィックをはめ込んで見ると、短辺の方の左側フレームは暗いのがお分かりでしょうか?

02_SLcompare

ではこれを同じ条件の長辺LEDに仕込んで、再度写真を撮ってみます。

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同じ輝度になりましたね? 当然ですが(笑。 実はこの左右のフレーム厚は違うんです。

左側はD120mm. 右側はD80mm、なのですが、通常80mmに5cmGapを入れると明るすぎて球が見えてしまうため、8cmGapを使います。では、なぜ右側のフレームは球が見えていないのか?

理由は、1レール壁側にLEDモジュールを取り付けて片面利用(壁面固定)として使えばOKなのです。マルチフレームシリーズのアルミにレール数本があるのは、こういう調整が出来るという利点があります。

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写真右側のような使い方は、正面側にしか光が拡散しないため、この方法は今のところ幅150cmまでなら均一な光が出ます。幅200cmのテストはこれからです。